昨日の研修の講義内容は以下のようなもの。こんなトンチンカンで暴走特急なブレーンは獅子身中の虫である。

  • 家計の貯蓄率を上げて子供を増やせと言いつつ、正社員ではコストが高いから派遣社員を増やしてコストを削減すべきと主張。多くの世帯が派遣労働をするようになれば家計の貯蓄率は向上しないのではないか。仮に、一部世帯の貯蓄率向上により家計全体の貯蓄率が向上したとしても、多くの世帯の収入が減少していれば子供は増加しない。
    • 「家計の貯蓄率が下がっているのは問題だ。少子化も問題だ。」
    • 「正社員は福利厚生等のフリンジベネフィットがありコスト高だから、工場労働者は低コストの派遣労働者に代替すべき。」
  • 人は経済のために寝ても寝付けないほど激しく競争すべきと言いつつ、ストレスは医療費を増大させるから経済のために良くないと主張。
    • 「経済学の教えは競争が効率的な結果をもたらすというもの。国民は寝ていても気になって夜中に目が覚めてしまうほど、激しく競争すべき。それが日本経済のため。」
    • 「ストレスが溜まるとがんなどの病気にかかる確率が高くなり医療費がかさむ。日本経済のために良くない。」
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  • その他、疑問符の浮かぶ主張群とつっこみ
    • 「ケインズ政策とは経済に呼び水効果を産むためのもの。でも、誰も銀行にカネを預けなくなるから金利は0%以下にすることはできない。借金が沢山あるから財政出動は出来ない。したがって今の日本ではケインズ政策は出来ない。」(←名目金利はともかく、実質金利はいくらでも0%以下になる)
    • 「先進国は経済成長が安定的になる。企業の成長も一段落し、倒産が増える。だから銀行はリスクを負担できず、預金者に利子を支払えなくなる。したがって間接金融は先進国経済には適合しない。個人がポートフォリオを組み、リスクを平準化して自己責任で投資を行う直接金融こそが先進国経済の金融。」(←銀行もポートフォリオを組んでリスクを平準化して投資をしているわけで、個人ができて銀行ができないわけがない。)
    • 「診療報酬は入院日数に応じて出来高払いで支払われているから、ムダに入院日数が伸びる。したがって、病気ごとに「退院できるようになる平均日数」計測し、その日数を超える治療費は医者の持ち出しにすれば無駄な入院は無くなる。一方、もし直らないうちに無理やり退院させると病院の評判が落ちるから、医者は一生懸命治療をする。」(←平均日数を診療報酬の基準とすると、医者は入院日数の分散が大きい病気を門前払いするようになる)
    • 「日本では、ずっと企業の合併などがほとんど無かったし、凄く悪いもののように言われていた。」(←そうでも無いだろう銀行だって合併してた。)
    • 「10年前の日本企業の経営はなあなあで酷いものだった。外国人と話すと、いつでも『おかしい、何がなんだか分からない』と言われたものだった。」(←俺はあんたがバブルのころ「日本的経営」を手放しで褒めていたことを知っている。)