先週一週間は、中国地方の某市をお邪魔し、各部局・施設や市内各所を案内されながら、地域の方や若手市職員と意見交換をしてきた。ゴミセンターでゴミの分別作業を体験したのは初めて。

この市は、地方が抱える困難のすべてを抱えてると言っても過言ではない自治体である。中山間地域に位置し、過疎化と高齢化が進み、旧市街からは活気が消えている。社会インフラも、ご多分に漏れず道路は立派に整備されているが、情報通信環境はADSLすら自治体内のごく一部にしか提供されておらず、携帯の電波状況も良好ではない

市の財政は逼迫しており、財政再建団体転落極間近である。市庁舎などは昭和30年代に建てたもの。災害の際は災害対策本部になるはずだが、世話をしてくれた職員の方曰く「地震が来たら真っ先に崩壊する」状況にもかかわらず、立て替える資金がない。

そんな厳しい状況の中でも、市では何とか産業と旧市街を活性化し、地域の崩壊を防ごうと、様々な手段で尽力をしている。その一方で、負の遺産とも言うべき、国の補助金で整備した使わないのに維持費がかさむ箱物公共施設や公園を抱えており、身動きがとれなくもなっている。

研修をとおし「地方は必死で努力しているが、構造改革路線の中で喘いでいる。」という主張と「地方は努力を怠り、都市部住民の納めた税金を無駄遣いしている。」という主張は、排他的なものではなく、現実の両面なのだと再認識した。

ただ、この状況の中で、我々一役人が何ができるかと言えば、ひとまず、行政の目的とは何なのか、何処までを業務の範囲とするべきなのか、民主主義政治や地方自治の抱える矛盾に行政官としてはどう取り組んでいくべきなのか、とマジメに考え続けるしかないんだろう。若手市職員の方との意見交換会ではそんな話も出来、刺激にもなった。

人事院からは「地元メディアなどから取材を受けることもあるかもしれないので云々」と言われていたが油断していたところ、地方新聞の記者からの取材依頼。予想していなかった唐突のマスコミデビュー。。

  1. 当然ながら泊まったホテルの客室はネット環境など無く、インターネットはオアズケの日々。ストレス貯まるわ、研修の課題課題の下調べも出来ないわで、デジタル・ディバイドを実感して泣けた。 []