加藤雅信 「所有権」の誕生
- 2006年 8月 21日
- カテゴリー : 生活
- 投稿者 : dominion.jp
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「所有権」の誕生 加藤 雅信著 ISBN:4385321213 2001.2発行 三省堂 新品:\2,100 bk1で詳細を見る Amazon.co.jpで詳細を見る |
一言で概要を述べると、「法学の先生が土地に関する財産権を例にして、文化人類学が明らかにした証拠の積み重ねを利用して、どういう塲合に『所有権』という概念が生まれてくるのかを論証して明らかにした」本です。
「所有権」概念の発生てのは、法学の分野では結構無視されてた分野だそうな(本書はしがき)。そう言えばこの本で挙げられてる文献も、森村(1995)はじめとして、浅学の自分でもいくらか読んだことのあるものがあったということは、そういう研究が少なかったことの証かしら。
一方、ミクロ経済学では「コモンズの悲劇」の例など、私的所有権がちゃんと設定されていると効率的だ、という原則がとりあえず教科書に載るくらいには論じられてたり、土地所有制度については新制度派が研究してたりするけども、「効率の観点から所有権が発生したのだ」と言い切れるほどの歴史的証拠かというとそうでも無いような気がします。
そんなところ、この本はこの土地所有権という「法と経済学」分野の未解決のナゾを、文化人類学の先行研究やフィールドワークを使って実証してるわけで、読んでてすごく面白かったです。
土地に限らず、所有権制度一般を考えるなら読んでおいて損はない本だと思いました。
専門書にしては2100円と安価だし。
ここで扱ってるような問題にゲームをからませると比較制度になるんだろうなぁっと。。。

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