これはない。




原作の魅力は荒唐無稽なところにもあるのだけれど、そのあたりを二次元に翻訳するときに、まるで機械翻訳をしてしまったような感じを受ける。原作ではうまく構成されている荒唐無稽なドタバタ部分が単なる支離滅裂な展開と化してしまい、各ページで一体何が起きているのか、どうして話がそう展開されるのか、原作を読んでいるにもかかわらず、把握できない。




あの独特の文体と、酔っぱらって木屋町をそぞろ歩いているときのような雰囲気を二次元で表現するのはなかなか難しいのはわかるけど、それでも何かしら工夫の余地があったのではないか。




巻末の解説では森見氏もかなり褒めた文を寄稿しているけれど、本書は10年後には完全に黒歴史化している予感。




次は何やらアニメ化される作品があるようなので、雰囲気がちゃんと出ていればいいなぁと思う。



夜は短し歩けよ乙女1
森見登美彦著、琴音らんまる画
発売日:20080326
出版社:角川書店、角川グループパブリッシング
価格:\567(\540)
ISBN:9784047150294