先日、ハゲタカのテレビ版をNHKオンデマンドで見て瞬間的にハマリ、とりあえず小説ハゲタカ、ハゲタカⅡ、レッドゾーンと読了。

そして、土曜日、そのままの勢いで映画「ハゲタカ」を見てきた。折しもワーナーマイカルシネマは1,000円デーでお得な日。

映画版は、テレビ版と比べるとエンタメに振られていることや、過去の実在の再建事案等がモデルになってるわけではないことから、ストーリーのリアリティや緊迫感は和らいでいるため、一見、物足りない感を覚えた。

でも、このエントリを書きながら、各セリフや行動に見え隠れする伏線的な部分を反芻するとやはり中々に味わい深い出来だったと思い直した。ああ、もう一度見に行きたい。

あと、ニューアカマGT††を見て、ニヤケ顔を換えればRX-8がかっこいいことを発見。

以下はネタバレ。









本作の根底には、コピー商品があふれる今の中国の状況も意識し「コピー対オリジナル」というテーマがあるのではないかと感じた。

例えば映画中のドバイでのオリジナル・コピー云々というやりとりはそれをストレートに表している。また、原作レッドゾーンでは、アカマのクルマをコピーした颯風汽車が不合理にも裁判に勝つプロットもあるし、またアカマのエンジン技術を買収して手に入れて国内メーカーに吸収させて「オリジナル」を作り出そうとする中国側の意図や、それとは対照的に描かれる職人の技術を工作ロボットに注ぎ込むことで道を切り拓こうとする東大阪のマジテックにも表れているように思える。

しかし、それ以上に映画版が痛烈なのは、最後まで本名すらわからなかった劉そのもののコピーとのしての描き方ではないか。

残留孤児の子孫に成りすまして日本人として海外に出て、鷲津に対し「俺はあんただ」と言いはなち、守山に対しては「何者かになるんだよ!」と言った男は、独りでアイデンティティに悩み続け、乗り越えたはずの鷲津(オリジナル)に敗北する。また、農村で貧しくも幸せそうに暮らす本物(オリジナル)の劉と対照的に、最後に強盗に刺されて泥まみれで死んでいく。救いは、劉を突き動かしていたあこがれだったことと、鷲津が彼オリジナルの手書きが加えられたアカマ再建計画を芝野に手渡す時に言ったセリフか。。

  1. この辺は、視聴率主義というわけではない(はずの)NHKの放送と、興行収入を上げなければいけない映画上映とのメディアの違いだろうか。 []
  2. †† NHKのローカルニュースをカスタムメーカーが公式にアップロードしている。NHK茨木はナイス許諾だと思う。 []