カテゴリー : 本

映画 鴨川ホルモー

昨夜は映画鴨川ホルモーのDVDを借りて視聴。今春、劇場で見ようと思ってたら上映期間が終わってしまっていたもの。

原作はイベントによる休日出勤の代休日、買い物に行った帰りの電車で読んでて降りる駅を乗り過ごしたのがいい思い出。

テンポがよくて最後まで飽きさせるところがなく楽しめたいい映画でした。「巾着のような顔」という設定がよく再現されているCGの鬼は原作から受けていたイメージどおりだし、真面目な顔して「げろんちょり~!」は秀逸。

そして、安倍に漂う恥ずかしさ加減、高村の完璧なまでのへたれっぷり、初期芦屋の超絶なウザさ、早良さんの邪悪さ、スガ氏のいい味…と、描かれる人間模様が実に大学生活である。また、ロケ地周辺も鴨川、北白川疎水、先斗町、京大校内、吉田神社…と、慣れ親しんだ場所ばかりで懐かしくなった。

京都で学生生活を過ごした人には文句なくオススメの作品。

ああ…京都行きたい。

にっき@20090329

  • 昼過ぎまで惰眠をむさぼる。
  • 読書+まんがをだらだら。
  • ヨドバシでケーブルを買ってきてPC同士を繋げてみたり。
  • WEDGE4月号が「官僚叩きはやめよう 公務員制度改革が国を滅ぼす」というタイトルの特集。ふだん新聞や雑誌やテレビやネットで叩かれ慣れしはじめている小職としては、役人に対するガス抜き記事かと思ってしまうほど同情的な内容。。web版にも、特集の一部記事が要約的に載っていた。
     「官僚たたきはもうやめよう 公務員改革が国を滅ぼす – WEDGE infinity

にっき@20081227 PCセットアップ等

にっき@20081227 PCセットアップ等

  • 実家向けに買ったDELL PCのセットアップ作業。地デジのチューナーボードが付いているが、とりあえずアンテナケーブルが手元になかった。それにアンテナのコンセントが部屋の対角にあり、ケーブルを部屋の中で引き回したくないので、明日、室内アンテナを買うことにする。
  • 商店街の福引券があったので引いてみたら、ティッシュ一箱とチップスターでした。それにしてもここ10年ほどで典型的なシャッター街になった。やっぱイオンの影響はでかいですわ。
  • 所属課室が出てくる小説を読む。ノンフィクションではないが、現実の出来事を創作のヒントにしているうえ、取材もしっかり行われた小説なのでリアリティがあってたいへん面白かった。

新宅純二郎・柳川範之編、2008、フリーコピーの経済学、日本経済新聞社

大学の頃から編者のお二人が関係する本をいくつか読んできたけど、本書はコンテンツ産業事情論の寄せ集めという感じな上に、中身が軽い。文体も横書きの本なのにですます調で違和感。もっと、「はじめに」に書いてあるような、世の中フリーコピー化したらどうなってしまうのかという掘り下げた分析が欲しかった。

ただ分量不足ながらも「第5章オンラインゲームのビジネスモデル」は、ネトゲーの料金体系の妙味が書かれており、IOチックな分析ではなかったもののなかなか面白かった。てことで、本書を読み終わってから、5章の主オーサーと思われる野島美保氏の「人はなぜ形のないものを買うのか – 仮想世界のビジネスモデル」も続けて買ってみました。

フリーコピーの経済学 – デジタル化とコンテンツビジネスの未来
新宅純二郎・柳川範之編
発売日:2008年7月
出版社:日本経済新聞社
価格:\2,940(本体:\2,800)
ISBN:978-4-532-13356-6

 

人はなぜ形のないものを買うのか – 仮想世界のビジネスモデル
野島美保
発売日:2008年10月
出版社:NTT出版
価格:\2,940(本体:\2,800)
ISBN:978-4-7571-2223-9

綾辻行人 深泥丘奇談

初めての綾辻行人。京都市左京区をモデルにしたホラー。深泥丘=深泥池、深泥丘病院=○○病院、御蔭川=白川?、如呂塚線=叡山電鉄鞍馬線?

恐いんだけど、その恐いのの正体が何なのかはよくわからない。あえて言えば、「恐怖のナポリタン」のような怖さ。

装幀が秀逸。

深泥丘奇談
綾辻行人著
発売:2008年2月
出版社:メディアファクトリー
価格:1,659(1,580)
ISBN:978-4-8401-2174-3

塩澤修平 説得の技術としての経済学 政策決定と経済学者

塩澤修平 説得の技術としての経済学 政策決定と経済学者

「人を説得するときの経済学の使い方」的なのを期待してタイトル買いし、しばらく積んであったのを昨日読んだ。
積んであった間にウェブ上に書評が出てきて、あんまり期待はできないのかーと思っていたところ、果たして普通に学者の改革本で、期待していた内容は本書にはなかった。
出向中になんか色々あったんだろうなーと想像できるコラムがある。

頸草書房っぽくない、東洋経済か日経新聞から出てそうな本。

城繁幸 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

アジ本。

傍観者としては、やっぱ働くコトを取り巻くいろんな状況だけでなく、後期高齢者医療制度をめぐる騒動にも代表されるように、これからは色んな事が世代間の争いになっていくかな、と。

就職3年目にして本書でもたびたび出てくるお役所で働いている30歳未満の下っ端役人としては、うー、、むー、、、あうあうあー。あうあうあー。。

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
城繁幸著
発売日:200803
出版社:筑摩書房
価格:\756(\720)
ISBN:9784480064141

武村政春他 マンガでわかる分子生物学

これはわかりやすい。

秋葉原の三月兎で見かけ、bk1で購入。

DNAとRNAの関係やら、細胞がどうやってタンパク質を構成するアミノ酸の情報を細胞の外へ伝達するかやら、遺伝情報の複製のプロセスやら、PCRによるDNAの合成の方法やらと大変分かりやすい。

コドンのゆらぎと出汁の素の関係とか、10進法で出来た遺伝子を持つ生き物の存在可能性とか、読んでるうちに場当たり的に生じた疑問を連れに問い詰めながら、生き物は実に良くできているとあらためて感心。

また、また2007年の京大のiPS細胞の作成について等、最新の研究成果までフォローされており、自分のように「生物と無生物のあいだ」でちょっと分子生物学に興味を持った程度の人が1~2時間で基礎の基礎を知るにはちょうど良いマンガでした。なお、当該分野専攻の連れに本書を見せたところ、パラパラとめくって「あんま中身ないけど、まー学部の一回生の時にあれば便利だったかもねー。」とのこと。

惜しむらくは、一冊のマンガとして見れば足りないところが多いこと。ページ数を増やして、表紙に含まれる多少の萌え要素を活かしたシナリオ展開にしたら良かったのではないか。それか、もやしもんライクに学生生活を前面に押し出してみるとか。

マンガでわかる分子生物学
武村政春著、咲良作画
発売日:200801
出版社:オーム社
価格:\2310(\2200)
ISBN:9784274067020

福岡伸一 生物と無生物のあいだ

世間からはだいぶ遅れた感があるものの、発売直後に購入したまま積んであった生物と無生物のあいだ」を読了。応用生命を専攻の連れが先に読んでたので感想を聞いたら「なんつーか、まー、ふつー。」と言っていたが、自分は「生物」が義務教育で終わってしまっているので、刺激的な読み物だった。

生物と無生物を隔てるものという本書タイトルの問いの答えもさることながら、本書に出てくる分子生物学の考え方を実に面白い。本書で書かれている動的平衡という考え方は本来的には思いっきり生命科学の話なんだろうが、帯の内田樹氏のセリフのように、むしろ人間社会を見る視点のように思える。遺伝子のノックアウトが補完されるところの記述などは、もう社会システムそのものの記述だと言われても疑問に思わないだろう。

本来専門的なハズのネタをコレだけ「読ませる」というのは、学術関係の新書は数あれどそうは無い。かなりオススメ。

生物と無生物のあいだ
福岡 伸一著
発売日:2007.5
出版社:講談社
価格:\777
ISBN:4061498916

CONTENT’S FUTUREのクリエイティブ・コモンズ性

先だって感想エントリを書いたCONTENT’S FUTURE関連のトラブル。発信源は巡回先のそこかしこのブログのコメント欄で議論をしかけているのをよく見かける大野氏。彼が「CONTENT’S FUTUREをスキャンしてウェブにアップロードする!」と宣言した時点で、痛いことになりそうだったので経過をヲチしていたら、案の定。

津田氏との電子メールの履歴

<以下、メールのやりとりの自分のためのてきとーな要約とメモ>

大野:CCライセンス(改変禁止)がついてたのでスキャン→OCR→テキスト化してアップロード

津田:「誤植は直してください。改変は禁止です。」

大野:「わざとじゃないです。改変は意図してないです。コンサートで演奏を間違えたからといって、同一性保持権を侵害したわけではないのと一緒です。そういう指摘はどうかと思います。」

津田:「誤植多すぎです。ちゃんと確認する労力くらい払ってください(お願いベース)。」

大野:「これはコモンズなんだから、テキストファイルを公開しないあなたが、誤植を直すという非クリエイティブな労力を利用者である私に要求するなんておかしい。あなたはクリエイティブ・コモンズを誤解している。」

津田:「(;^ω^)」

大野:「繰り返しますが、自分はテキストファイルを持ってるのに公開しないでおいて、OCR結果から誤植を無くせと要望するのは、コモンズの共有を制限することだとみなされますよ?CCライセンスがあなたの目的に合わないのなら、選ばなければよいのです。」

津田:「いや校閲済・印刷版のテキストファイルは持ってないしですけど。どうぞ勝手に共有制限だとみなして下さい。このやりとりを公開してみんなの意見を聞いてみたらいかがですか(;^ω^)」

大野氏、当然のようにはてブで叩かれる。

さて、情報財(に限らないけど)の性質を制約している要素として、CCライセンス提唱者であるローレンス・レッシグの言うところ、法・規範・市場・アーキテクチャの4つがある。CCライセンスってのは、その中の法からのアプローチなわけで、アーキテクチャを紙にすることと、クリエイティブ・コモンズの理念とは二律背反ではないし、(大野氏がどういう意味で「共有」と言っているのか定かではないけれど、一般的な意味の)「共有」とも二律背反ではない。

CCライセンスで法的な側面をクリアにしておいて、今回のようにアーキテクチャやその他の側面から、その情報財のクリエイティブ・コモンズとしての何らかのカタチ・未来像をめざすことは、十分あり得るし、むしろそれが普通ではないか。

CCライセンスをなんか勘違いしてるのか、日ごろからの著作権に対する両者のスタンスの違いがそうさせたのかなんなのか。こんな人にまじめにつきあわせられる津田さんはできた人だよ。

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